プロジェクトへの挑戦

2022年4月—
クロスカントリースキー（クロカン）が盛んな北海道美幌町の雪上で育った中学生5人が、地元の美幌高校に入学しました。

指導者不在の中、5年ぶりに復活した美幌高校スキー部は現在、「美幌クロスカントリースキークラブ」として活動しています。

そんな「美幌クロスカントリースキークラブ」がいま、活動継続に向けて岐路に立っています。

5人の挑戦

「地元に残りたいけど高校にスキー部がない。でも、スキーは続けたい。どうしたらいいんだろう」

幼少期からクロスカントリースキーのスポーツ少年団(※1)に所属していた5名の選手（石川竜太郎、桐山日向、松本聖也、宮崎真衣、吉田頼生）は、高校進学を前に悩んでいました。

「美幌高校でもスキーはできる！」

という助言をくれたのは、クロスカントリースキー日本代表で美幌町の先輩、石田正子選手。

※1 社会体育として位置づけられる団体（クラブチーム）であり、クラブ活動のような学校の活動ではない。学校単位で活動するところが多いが、地域単位、または地域をまたいでの活動をする団もある。（JSPO参照）

先輩の言葉を胸に高校に入学したものの、当時の美幌高校は先生の配置に余裕がなく、冬場は大会などで学校を空けること(欠課時数)の多いスキー部員は競技に集中できる環境ではありませんでした。

そんな中、高校の先生と地元コーチである吉田孝一コーチ（上写真下段）が問題を解決するために奮闘。

先生は他校への調査を行い、交代で大会の引率をするなど校内規定を見直しました。
一方吉田コーチは、部員の技術向上のために練習メニューを石田正子選手に依頼。他にも外部コーチ(石川英樹氏)を招聘するなど、1年かけてスキーができる体制を構築。

海外で培われた石田選手の練習メニューは科学的かつ効率的で、シーズンを通じて成績を上げることができました。

残す課題は ”資金”

選手たちが活動する土台、コーチ陣の体制は整ってきました。

残す課題は 資金です。

中学生から高校生になり、参加する大会数は増加。それに伴う遠征費、スキー板の本数が増えました。

支出は5人で年間 約860万円。
高校教育後援会費や町の支援を除いても、650万円ほどが選手個人の負担です。

個人の負担が多く、大会で結果を残しても次の大会に出続けるのが難しい状態です。

直近の成績

美幌町HP子ども活躍応援サイトhttp://www.town.bihoro.hokkaid...

美幌町とクロスカントリースキーの歴史

美幌町報徳地域では、100年前から学校の移動手段や地域のレジャースポーツとして、クロカンが年齢を問わず盛んにおこなわれてきました。

これまで輩出した日本代表選手は5人。冬にクロカンで鍛え、他のスポーツで活かしている選手もいます。

元クロカン選手のコーチが小学生～中学生の指導、そしてコース整備、スキー手入れ、大会運営など仕事を持ちながらボランティアとして今も昔も支え続けてくれる土地柄です。

最後に

5人の高校生たちをここまで育て上げてくれた町の皆さまに恩返しするためにも、世界で活躍できるトップ選手になる必要があります！

そのためには今後も多くの大会に出て、実力を上げていかなければなりません。

彼らの未来を一緒に作っていただければ幸いです。

資金の使い道

美幌高校スキー部2023-2024
国内で開催される計12大会の遠征費
68万円×5名＝340万円

余剰金が出た場合はクラブの運営費（用具手入れ等）に活用させていただきます。

＼ この選手を応援したい ! ／