日常でのボケツッコミが通常運転の大阪出身

　辻尾　玲奈（つじお　れな）です。

2020年5月から車椅子を必要とする状態になり、様々な出逢いを経て、現在パラ射撃選手として活動しています。

わたしのあゆみ

少しばかり私の歩んできた道のりをおはなしさせてください。
小さなころから歌ったり踊ったり何かを演じてみたりと、自分が感じたものを人前で表現することが大好き。
いつも人を笑わせては自分もケラケラ笑って場を明るくすることが得意だった私。
将来は舞台で活躍してたくさんの笑顔を見ることを夢見て、歌や踊りなど様々な習い事に没頭していました。
ところが中学生のころ、友達から貸してもらった競走馬育成ゲームがきっかけでサラブレッドの美しさに激ハマり。競走馬に携わる仕事がしたいと思い、高校卒業後すぐ北海道に渡りました。考えこんでやらないよりすぐ行動する性格なんです。

その後紆余曲折を経て大阪に戻った私は、再び小さな頃憧れていた表現者になるための道を歩み始めます。
特に人前でしゃべることが得意だったので、MC・ナレーターを目指すことにしました。
日々レッスンに励んで遅咲きながらもデビューを果たして少しずつ声の仕事をもらい、順風満帆で目の前がキラキラしていたように感じていたある日、思わぬ事態が起こります。　

人生を一変させたできごと

2020年4月、青信号の横断歩道を自転車で渡っていたとき、右折してきた車にはねられる交通事故に遭い、両下肢に麻痺が残りました。
立つことも歩くこともできず、移動するには車椅子が必要になり、まさに青天の霹靂とはこういうことだなと頭では妙に冷静に考えていた私。
ところが次第に、人の手を借りなければ何もできない自分なんて生きてる意味が無いと思うようになり、1年半ほどふさぎ込む毎日を送っていました。いつまでも出口が見えないような暗いトンネルの中を歩いているような日々。
そんな中でも、「やっぱり私はまた明るく振舞いたい！」と何度も願い、何かできることは無いかとネットで検索してたまたまみつけたのが、＂アーチェリー＂でした。

パラスポーツとの出逢い

元々運動することは好きだったし、なんとなく弓を引いている姿ってかっこいいなと思い、すぐにアーチェリー教室へ。
レッスンが行われる障がい者スポーツセンターで、様々な障害を抱える方たちが、それぞれ生き生きとスポーツをしている姿を初めて目の当たりにした時、今まで何を悩んでいたのか一瞬わからなくなりました。それぞれの障害に合わせてできることを楽しむ、私にだってできるじゃないか！生きる意味を見失っていた私がようやく自分を取り戻すことができそうな気がした瞬間でした。

その後アーチェリーにハマって活動した結果がコチラ↓

＜パラアーチェリー経歴＞
※パラ競技でのクラス W2

スポーツをすることで以前の明るさを取り戻してきた私は、さらに何かできることが無いかとネットを検索。またまたふと目に留まったのがJ-STARプロジェクトというパラアスリートを発掘するイベントでした。
オーディションにあたる基礎測定会では、アーチェリーから声をかけてもらうため必死にアピールしまくったのですが、思いもよらず声をかけてくださったのは＂パラ射撃＂。J-STARとしては6期生、パラ射撃では初めてのJ-STAR生として練習を始めることになりました。
二つの競技を続けていくことは体力や精神的に困難が多かったのですが、どちらも的の真ん中を狙う競技であり、ルーティンの組み立て方に共通点もあったことから互いに相乗効果をもたらし、練習開始から半年後初めて出場した国際大会で銅メダルを獲得することができました。

パラ射撃の経歴がコチラ↓

＜パラ射撃経歴＞
※競技クラス SH1

今後の目標

パラスポーツをつづけるために

パラ射撃での可能性を見つけた私は、もっと良い成績を残すことを目標に日々トレーニングを積んでいます。
しかしながらどうしても感じてしまうのは、多額の費用がかかってしまうこと・・・・。

最初の道具購入時こそ自己投資だと考え貯金を取り崩して来ましたが・・・。海外遠征に行くとなると、航空券や滞在費、エントリー料など国際大会への出場費用だけではなく、国内での事前合宿参加のための宿泊費や交通費なども必要となり、一度の遠征で少なくとも60万円以上の費用がかかってきます。
生きる希望を見失っていた私に一筋の光を与えてくれたパラスポーツ。お金を理由に諦めたくないけれど、自分一人の力では厳しいのが現実。
そして一時的に支援を募ってその場をしのいでもまたその次に困難が訪れる可能性がある・・・。それなら、

「もっとパラスポーツを知ってもらって応援してくれる人を増やそう！」

そんな気持ちで今回このプロジェクトに参加させていただきました。
このプロジェクトでは、資金を集めることだけではなく、オモロい経歴なパラアスリートが身近にいるよという事を知ってもらう機会にしたいと思っています。
一人ひとりの小さな応援も、たくさん集まれば大きな支えとなり、資金難にあえぐ団体が多いパラスポーツも、選手が安心して競技に集中できる環境に変わっていくかもしれません。

今後も多くのみなさまにパラスポーツのおもしろさを伝えていくために、情報を発信してまいりますのでぜひご期待ください。

おわりに

今回15,000円のコースをご購入いただいた方へお届けする海の幸は、私が北海道で過ごした頃大変お世話になった恩師にご協力頂き返礼品としての商品化が実現しました。魚嫌いだった私をたちまち魚好きにしてくれた日高のお魚たち。どんなお魚か届くのか楽しみにしつつ、私の活動もご期待いただけましたら幸いです。

集まった資金は、2025年に開催される国際大会への遠征費用および、予備銃や消耗品の購入、道具の修繕費用に充当させてください。

世界で輝くshooting starになるべく精進してまいりますので、今後とも永くみなさまの応援とご支援をよろしくお願いいたします。

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