投げの形 手技編
投げの形は、各分類の代表的な3本づつ計15本から成ります。「取」が技をかけ、「受」が技を受けます。柔道の技の理合を学び、取はいかに相手を崩し、受は以下に受けるかを学ぶことができます。
今回は手技について、私たちの形の経験も踏まえ解説します。
手技は、浮落とし、背負い投げ、肩車の三つの技から成ります。
〜浮落とし〜
浮落としは、相手が組み、歩み寄ってきたところに取が引き落とし相手を後方に投げる技です。投げの形の1番最初の技であり、形競技においてとても重要な技で、私たちが最も練習している技です。浮落としの出来次第がその後の技の点数にも影響します。
勢いや、姿勢、受け身の畳を叩く音などが揃えば、迫力のある技になります。
私たちが、努力している点は受の投げられるスピードです。取の相手の引き出し方と、受の受け身の取り方が噛み合うと、迫力がでます。
まさに今、練習中であり浮落としの質を上げることが私たちの課題として挙げられます。
〜背負い投げ〜
背負い投げは、受が振りかぶり殴りかかってきたところを取が受け止め、いわゆる一本背負いの形で投げる技です。
私たちは、取が受け止め投げるまでの動きがスムーズでなかったので、流れるように投げるよう練習をしています。
受が投げられたあと、勢い余って畳から跳ねてしまうことも多いので、畳を叩く音が一つになるように練習をしています。
〜肩車〜
肩車は、受が歩み寄ってくるのに合わせて、取が体を横にしながら潜り込み、頭上に持ち上げたのち投げる技です。
取が持ち上げた時と投げ終えたあとバランスを崩さないこと、受が持ち上げられた時、体を一つの棒のようにまっすぐにすること、背負い投げ同様、投げられたあとの畳から跳ねないようにすることが私たちのポイントです。
肩車は、取がスムーズに持ち上げ、かつ空中でピタッと止めるメリハリのある動きを出したいと思っています。
手技は他の技に比べ特に高得点を出したいと考えています。手技が上手に演舞することができれば、その後の技も気持ちよく演舞することができ、点数も伸びやすいです。完成度は、他の技に比べ低いので特に力を入れていきます。
次回は、腰技編です。