サッカー/ソサイチ(7人制サッカー)
ゔぇるだでいろ えふえすしー
Verdadeiro FSC
新しいユニフォームでソサイチ日本イチへ!!
目標金額
700,000円
達成率
100%
2024/7/1

Verdadeiro FSC代表・佐藤玲央 × フリサケ 上谷玲子

3カ月で目標金額達成! 新シーズンのユニフォームと新規スポンサー&ファンを獲得

アスリート支援専門プラットフォーム「フリサケ」を利用してクラウドファンディングに初挑戦。3カ月で目標金額70万円を達成したソサイチ(7人制サッカー)クラブのヴェルダデイロFSCは集めた支援金で2024年シーズンのユニフォームの製作とオフィシャルパートナー企業の獲得に成功しました。中心となってプロジェクトを推し進めたのは代表兼プレーヤーの佐藤玲央さん。「こんなにたくさん応援してくれる人がいるんだと知ることができてチームの士気が上がった」と笑顔の佐藤さんに、目標金額達成の秘訣やクラウドファンディングをやってみて実感した複数の効果について聞きました。

クラファン挑戦に迷いはなかった。「活動レポート」の更新が成功の鍵

上谷玲子(以下、上谷):もともとクラウドファンディングにどんなイメージを持っていましたか?

佐藤玲央(以下、佐藤):インターネット上でお金を集めるプラットフォームという認識で、特別いいイメージも悪いイメージもなく、「そういう方法もあるんだな、それもひとつの手段としてアリだな」という感じでしたが、チームの活動資金集めに課題があったので、フリサケを知ってすぐチャレンジしようと決めました。心配だったのは、僕らヴェルダデイロFSCがクラウドファンディングに挑戦していることをどうやってたくさんの人に知ってもらうかでした。チームのSNSで周知していくのが一番身近な方法ですけど、フォロワーはまだ3桁台で限られた人にしか届かないし、そもそも「ソサイチ」という競技自体、日本ではあまり知られていません。そこは上谷さんに最初に相談した部分でしたね。

上谷:フリサケを始めようという方の多くが同じ心配をされます。そこで、おすすめしているのが「活動レポート」という機能。ブログ形式で制限なく記事を上げてもらえるので、それをSNSと連動させて発信していこうと提案しましたね。あと、チームスポーツはメンバー全員が一丸となって取り組んでいる姿勢を見せていくことが必須だとも話しました。

佐藤:だからメンバー16人(現在は21人)に、なぜクラウドファンディングをやるのか、その目的を明確に伝えて「チームのためだし、たくさんの人にソサイチを知ってもらえるチャンスだから」と協力を仰ぎました。上谷さんから「目標金額に達成した人たちはみんな活動レポートをたくさん上げている」と教えてもらったので、試合やイベント情報はもちろん、自分たちの仕事のことだったり、メンバーがよく行く地元のお店やサポートしてくれているトレーニング施設の紹介など、読んで下さる方々に親しみを持ってもらえるテーマをあれやこれや考えました。

上谷:最終的に3カ月で33本に達しました。これは歴代2番目に多い本数です。これだけの本数の活動レポートを更新するにあたって、何か工夫したことはありましたか?

佐藤:用意してくれた「更新カレンダー」を使って、活動レポートを上げる日時と担当を決めたのが良かったです。プロジェクトの開始日と終了日が入っていて、そこに大会や練習、イベントのスケジュールを入れ込み、それに沿って更新日時を設定できました。ただ比較的、文章を書くのが得意なメンバーとそうじゃないメンバーがいるので、その日になっても更新されていないこともあったりして、「まだ上がってないぞ!」と担当メンバーをせっついて(笑)。その繰り返しでしたね。

上谷:活動レポートのテーマはどうやって決めましたか?

佐藤:「何を書いたらいいんだろう?」と悩むメンバーとは相談して決めたり、逆にメンバーから提案があったり、僕が決めたりしました。職場紹介をしたメンバーの勤務先の会社がSNSに載せてくれたりして、すごい助かりました。

「新しいユニフォームを作りたい!」目標金額と返礼品はどうやって設定?

上谷:プロジェクトにユニフォーム製作を選んだのはなぜでしょう?

佐藤:もともと製作をお願いしていた会社が廃業することになって。そうするとユニフォームの型を作るところから新たな会社にお願いしなきゃならないので、そのための費用が必要でした。それにクラウドファンディングをやるならユニフォームが一番いいかなと思ったんです。応援して下さる皆さんに一番見てもらえるし、僕らもそれを着て試合ができたら、めちゃめちゃモチベーションが上がるので。ちなみに目標金額はユニフォームの製作費用とフリサケに支払う手数料15%を含めて70万円に決まりました。

上谷:フリサケはプロジェクトをスタートする際に一切お金をいただかず、集まった支援金からシステム利用料として個人(選手・チーム)15%、団体(競技団体・スポーツ関連組織等)20%をいただいています。支援金が目標金額に達しない場合でも集まった金額をお渡ししています。それにしても、カッコいいユニフォームが出来ましたね。レプリカも作って選手のサイン入りで返礼品にもしたんですよね

佐藤:試合の時に着て応援に来てくれる方がいるんですよ! めちゃくちゃ嬉しいです。返礼品も最初は「何にしたらいいだろう?」と迷って上谷さんに相談したら「ヴェルダデイロFSCやソサイチのことを知ってもらえる物がいいよ」とアドバイスをもらえたので、公式トレーニングウェア(7,000円)やソサイチリーグの公式球(1万円)なども返礼品にしました。中には返礼品は要らない、ただ応援したいという方もいらっしゃると思ったので3,000円と5,000円の枠も設けて感謝のメッセージをお送りしました。

上谷:いざプロジェクトが始まると支援者の数が伸びない時期もありましたね。

佐藤:プロジェクト開始から2カ月くらい経った頃、このままじゃ期限までに目標金額をクリアするのは厳しいかなって。そんな時、とある連盟パートナーさんのPRイベントがあって、試食のお手伝いをしました。ヴェルダデイロFSCがクラウドファンディングに挑戦中だという、フリサケのロゴ入りチラシを配っていいと言っていただいて。このイベントの後、クラウドファンディングの支援者に知らない名前が増えたんです。フリサケのシステム内で誰から支援してもらえたのかが見られるようになっていて、イベント前までは選手の知り合いやソサイチ関係者がほぼ全部だったのに。支援の輪って、こうやって広がっていくんだなと実感した出来事でした。

上谷:その少し前、FMラジオにも出演されていましたね。

佐藤:NACK5の「GOGOMONZ」でお話する機会に恵まれました。反響がすごくて、放送後いろんな方から「聴いたよ!」って連絡をいただいて。クラウドファンディングの期限が残り1カ月を切っていたので「応援お願いします!」と熱烈にアピールし、支援者の数が伸びて、いよいよ追い込みに入っていきました。

上谷:コンバージョン(支援者のアクション)の高さで言うとラジオの影響は圧倒的ですからね。その効果もあって終盤に支援者のパーセンテージが上がって、私たちも盛り上げやすかったです。

チームに一体感。目標金額を達成しリーグ昇格も実現!

上谷:クラウドファンディングをやってみたいけど、目標金額に届かなかったら恥ずかしいなとかカッコ悪いなという気持ちから、一歩踏み出せないという方も少なくありません。そういうプレッシャーとはどう向き合いましたか?

佐藤:不安はありましたけど、一旦、走り始めたら「達成するにはどうすればいいか」ということしか考えませんでした。メンバーみんなで取り組むうちにチームに一体感も出てきて。その結果、試合もずっと勝ち続けて無敗で3部リーグ1位になり2部リーグに昇格することができました。クラウドファンディングで得た自信やたくさんの応援が競技に生きたと思います。

上谷:オフィシャルパートナー企業も付きましたもんね。

佐藤:もともとパートナー企業をずっと探していた中で、僕らと同じ地域密着を謳う「彩晃ホーム」さんを見つけて「ここだ!」とピンと来たんです。最初はInstagramでDMを送ってアプローチしました。そうしたら社長さんが青森県ご出身で、僕は青森山田高校のサッカー部出身だと話したら意気投合して青森トークで盛り上がりました。クラウドファンディングは寄付と違い企業が支援しやすいですし、フリサケが共同通信デジタルの事業だということで信頼してもらえました。

上谷:終盤の追い込みで印象的だったのはヴェルダデイロFSCのSNSで展開したカウントダウン。特に最終日の動画はインパクトがありました。

佐藤:背番号を使って、残り3日の時は3番の福田朔良選手、残り1日の時は1番の妹尾弦選手が支援のお願いをするカウントダウン動画を上げて、最終日にはチームメンバー全員で「少しでもご支援とご協力をお願いします!」と頭を下げました。この時点で目標達成率は88%。100%達成は少し厳しいかなという状況でしたけど、メンバーには全くと言っていいほど悲壮感がなく、逆に笑顔で面白かったです。

上谷:本当に見事な追い込みで目標金額を達成されました。フリサケでクラウドファンディングに挑戦してみたいという人に伝えたいことはありますか?

佐藤:クラウドファンディングを通じて自分たちの名前や存在が知れ渡り、いろんな方々と繋がりが増えたのがとても良かったです。フリサケのシステムのおかげで真に応援してくれる人を可視化できたのもすごく良かった。そういう皆さんに自分たちが出来ることを精一杯やりたい、自分たちだけがメリットを得るんじゃなくて、ちゃんとお返ししたいなっていう気持ちが以前にも増して強くなりました。よほどメジャーな競技じゃない限り、チームや選手の活動費は足りなくて、みんな苦しい中でやっているはずなんです。僕はそれをどうにかしたい気持ちでいっぱいでクラウドファンディングに挑戦しました。自分たちが動けば応援してくれる人は必ずいる。ぜひ、どの競技のどの選手・チームにも挑戦してみてほしいです。

Verdadeiro FSC
サッカー/ソサイチ(7人制サッカー)
埼玉県で活動するソサイチチームです。 『社交的サッカー』を意味するソサイチという競技を通じて、埼玉を盛り上げ、地域社会に貢献する活動を行っています。
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