パラ競技 『クラス分け』ってなに??
みなさん、こんにちは!辻尾 玲奈です。
6月28日にプロジェクトが始まってからたくさんの方から応援の声をいただき日々励みになっています。
さて今日は、パラ競技を語る上で必ず聞かれる言葉、『クラス分け』について少しだけご説明したいと思います。
パラ競技というのは、障がいのある人々が参加するスポーツの総称で、障がいの種類や程度に応じて様々な競技があります。
障がいと一口に言っても様々な状態があるので、公平に競技環境を提供するために障がいの種類や程度に応じて適切な競技クラスに分類する、それが『クラス分け』という制度です。
今回はパラ射撃(ライフル選手)のクラス分けについて見てみましょう。
パラ射撃(ライフル選手)では以下の2つのクラスに分類します。
- SH1: 手足に障がいがあるが、上半身の機能には影響がない選手。
- SH2: 肩、腕、手に障がいがあるため、射撃時にサポートスタンドを使用する選手。
上記のように、まず大きくSH1(エスエイチワン)とSH2(エスエイチツー)というクラスに分けられます。
この2つのクラスの違いは、障がいが下肢にあるのか上肢にあるのかです。
さらにここから体幹の障がいの程度によってA、B、Cと3つの段階に分かれます。
まずはSH1のクラス分けがコチラ↓
*参考資料 公益財団法人日本障がい者スポーツ協会発行「かんたん!射撃ガイド」より
車いすの背もたれという項目がありますが、これは車いすを使用している選手の場合で、下肢に障がいがあっても車いすを必要としない選手は、ふつうの椅子を使用する場合があります。種目によっては椅子などは用いずしっかり自分の脚で立って射撃姿勢をとる立位の選手もいます。
そしてSH2のクラス分けはコチラ↓
*参考資料 公益財団法人日本障がい者スポーツ協会発行「かんたん!射撃ガイド」より
SH2では支持スタンドという道具を使用することができます。支持スタンドは三脚付きカメラの三脚部分を想像してみていただくとわかりやすいかもしれません。このスタンドでライフルの重量を支えることで、上肢に障がいのある選手でも安定して狙いを定めることができるようになっているというワケなんですね。
競技はSH1とSH2と分かれており、SH1の選手とSH2の選手が混在するような種目はありません。
たとえば、わたしが出場しているR210mエアライフル立射女子という種目は、下肢に障がいがあるSH1というクラスの女子選手が立射という姿勢で撃つ、ということになります。
本当に簡単ではありますが、ライフル射撃の場合のクラス分けについて書いてみました。
かなり省略してしまっていますので、クラス分けについてもっと知りたい!という方は、各競技団体におたずねになってみてくださいね!!
#クラス分け #パラスポーツ #射撃