射撃競技を支える大切なお道具たち
毎日うだるような酷暑に見舞われている日本列島はどこも暑いですね…みなさん熱中症対策はしっかりされていますか??
ちなみに私は毎日凍らせたペットボトルを内腿にはさんで職場までの道のりを涼しくすごすように気をつけています。
さて、本日は射撃でこれが無くては撃てません!という陰のヒーローであるお道具たちをご紹介したいと思います。
まずは身の回り品から…。
上の写真に写っているのは、上からバイザー、射撃コート、グローブです。
射撃コートは自立できるほど硬い素材で作られていて、ズッシリと重く、これでもかというくらい射手の動きを止めてくれることに貢献します。あとで片付けようと廊下に放置しておくと、「ずり這いゾンビがいるーーーっっ!!!?」と家族に恐がられますwww
そしてお次はバイザーとアイブラインダーをご紹介しましょう。
テニスやゴルフなどでもサンバイザーは付けたりしますよね。
私も最初日除けのためかなと思っていました。標的を狙う際に覗くピープサイトという部分に余計な光が入るとサイトの中が見えにくくなるんですね。
そこで調度良い光量調節のために用いられるのがバイザーです。
これは全ての選手が付けているわけではないので、バイザー無しで撃っている選手のピープからの標的がどのように見えているのか実は気になっています…。
そして片方の目の前にあるものは、アイブラインダーと言いまして、その名の通り目を隠すものです。
人の目はどちらかの効き目で標的を見る物なんですね。
それで両目だとしっかり狙いにくいので効き目じゃない方を閉じたりするんですが、閉じようとする動きですでに身体に力が入ってしまうんです。
射撃はいかに自分の動きを制止できるかなので、できれば目をつぶるという動きも最小限にしたいので、このような目隠し板を使って、両目を開けたまま狙うことができるようにしています。
さて次は銃を支える時にお世話になるグローブのご紹介です。
立射という姿勢での競技では、身体を使って銃を支えなければいけません。
銃の一番下側にある、フォアエンドレーサーという部分の持ち方に色んな種類があるのですが、私は一番最初に習った富本コーチからの教えで、左手に拳(グー)を作って中指と薬指の付け根の骨の間で銃を支えています。
この時素手でやってしまうと死ぬほど手が痛くなってしまうので、手の保護という意味もあってグローブをつけています。ちなみに私はとっても痛がりなので、ガンダムのような見た目の分厚い素材のものを使っています。
そして最後が立射用スタンド。スタンドはライフルを標的に向かって構えるまでのいわば停留所。
ここに一旦銃身を預けて呼吸を整えていつものルーティンに入る…
ただボーッと立ってるようで実は緊張する射手たちを温かくその場でじーっと見守っている心強い存在でもあります。
射撃は道具の競技だと言われるほど道具がとても大事です。
今回採り上げた4点の中のどれか1つでもかけると、ベストなパフォーマンスは発揮できなくなってしまいます。
道具が多いと何が大変かというのは、やはり遠征ですね。大きなものから小さなものまで様々な道具があるので、何回荷物チェックをやっても忘れ物があるんじゃないかと延々荷物チェックをして眠れなかったなんてことが何回もあります(笑)。
射撃では、標的に当たった高得点を見て楽しむものですが、選手が使っている様々な道具に焦点を当てて、何のために使っているのかなと考えてみるのも射撃を楽しむ1つの方法になるかもしれませんね。