2024/09/20 11:10
形とは〜横捨身〜
今回は、横捨身の技を紹介したいと思います。
横捨身は、投の形の最後に行う技であり、疲れがありながらもかなりの難易度の技を行わなければなりません。
横掛

横捨身の技で最初に行われるのが、この横掛という技です。前に出てきた相手を引き出しながら、上半身を固め、体を捨てながら、受の前足を蹴るようにして投げます。
取は体を捨てながら、投げた後にそのまま横に倒れます。受は、取のことを信用して、全体重を前足の小指部分にかけるようにして投げられます。受は、投げられる際に両足が浮いた状態で背中から倒れます。かなりの恐怖があると思いますが、反復を重ねて、取を信頼して投げられることで技の完成度が高まっていくと思います。
横車

次に横車です。この技は、頭部を殴ろうとする受に対して、取が、裏投と同じ要領で中に入り込みます。受は、裏投で投げられることを嫌がり、体を前方に曲げ、裏投で投げられないようにします。裏投で投げられないと感じた取は、足を受の両足の間に入れながら、体を捻りながら捨てて投げます。
この技の難しい部分は、投げる方向です。畳の対角線上に投げるのが理想ですが。投げる際に足が入り込みすぎたり、受が体をひねりすぎたりすることで投げる方向がずれてしまうため、数センチ単位でのずれも許されない動きが求められます。
浮技

最後に浮技です。すみ返しと同様に自護体という姿勢で組み合い、取は、引き出しながら、相手を上方向に崩しながら、斜め後ろに体を捨てながら投げる技です。
投の形の最後に行う技で、疲労もピークの中で全身を使って投げる技を行うため、この時はかなりしんどいです。この技の重要な点は、崩してから投げるまでの過程を丁寧に見せることです。引き出して崩れた受をさらに浮かし崩し、投げるまでの一連の流れを止まることなく、行うことで技の完成度を高めることができると思います。
これで投の形の説明を終わります!!
ありがとうございました!!