スキーモとわたし ~プロローグその1~
不定期連載「スキーモとわたし」と題しまして、これまでのスキーモと私の歩みについて綴ってみたいと思います。
記念すべき第1回は私がスキーモと出会うまでのストーリーです。
高校時代に国体山岳競技でライバルだった滋賀のHISAくん。隣県ということもあり、高校卒業後も今でも仲良くさせてもらっています。そんなHISAくんは毎年、私を自分の夏山遠征に誘ってくれました。ところが20代は陸上競技の方をメインに打ち込んでいた私、遠征で行くような大きな山にはあまり興味が湧かず、ずっと断り続けていました。
それでも根気強く誘い続けてくれたHISAくん、ちょうど今に続く登山ブームが始まろうとする頃、やはり「穂高行くけど行かへん~?」と誘ってくれました。登山ブームに湧く世の中に影響されたのかどうか(←きっと影響された。)、「高い山もいいかも♪」と夏山遠征に参加することに。そして見事に私の登山熱に火が着いたのです。
火が着いた私を一気に焚きつけようと思ったのか、翌春、思いもよらぬタイミングで連絡が入ります。「立山にスキー行かへん~?」立山がとても大きな山であることは知っていて、雪の大谷で知られる観光地であることも知っていました。はて?スキー場なんてあったっけ??
とりあえず足元にはスノーシュー、押し入れに眠っていた重いアルペン板とブーツをザックに背負って、全身あり合わせの装備で室堂に立った私。スキーを履いたままシール登行するHISAくんを「スキーでなぜ登れるんだ?」と不思議な目で追いながら、体力に任せてガシガシ追いかけ浄土山方面へ。
「さて、滑ろか~!」
HISAくんの合図で雪の大谷、室堂ターミナルを眼下に滑り出した瞬間、間違いなくそこで人生が激変しました。
「な、なんじゃこりゃあぁぁ!」
世の中にこんな気持ちの良い時間があったんだ!止まらない笑いと脳みそが溶けそうな解放感はまさにThe・爽快!!
夏山以上に私の登山熱に火が着いたことは言うまでもなく、翌春には再び立山へと向かっていました。
次回は「スキーモとわたし ~プロローグその2~」をお届けいたします。