ワールドカップ振り返り③
お疲れ様です!
ワールドカップ編の第3回です。
大きな成長が見られたワールドカップ後半戦の様子をお話ししたいと思います。

・大会4日目
前日に行われた全2レースで海外選手にスタートから蹴散らされて終わったので、夕食を食べながら色々策を練ってきました。
第3レースで採用した作戦はスタートルーティンの全てのテンポを早めるというものです。
軽くウインドサーフィンのレースのスタートについて説明したいと思います。
ウインドサーフィンは陸上とは違いみんなで同じ場所に止まって並ぶことができません。そのため、スタートの時刻をスタート船が合図し、選手はそれを頼りに時間を測ってスタートします。
カウントダウンは4分からで、そこから各々時間を潰し、助走を始めて全速力でスタートラインを切る。ということです。
僕が第3レースで実行した作戦は、その4分間のルーティンを普段やっているものより10秒ずつくらい早めるというものです。
あんまりイメージが湧かないかもしれませんが、とりあえず言えるのはめちゃくちゃ危険な作戦だということです。理由はシンプル。リコール(フライング)のリスクが爆上がりするからです。しかし、それくらいやらないと海外選手とは並ぶことすらできないので覚悟を決めました。
第3レースの準々決勝では昨年度世界チャンピオンのピエール・モーテフォン選手率いるフランス人軍団との対決でした。僕は1番有利な風下からのジャストスタート狙いで助走を開始。風下からのスタートは海外選手に潰されるリスクが高く日本人は基本的に避けるのですが、僕には引っ込むという選択肢は用意されていないのであえて風下を選びました。すると、案の定ピエール選手との取り合いに。ここで引いたら来年のこの大会まで後悔すると思いできる限りの攻めの助走を走りました。結果は本当にドンピシャで途中までフランス軍団の真後ろに付けていました。結局引き剥がされてしまいましたが、海外のトップメンバー相手に有利な位置からスタートを切れたのは初めてなのですごくいい経験になりました。

(真っ赤なセイルが僕、その一つ奥にいるのがピエール選手です。)
結果、第3レースは日本人最高位!
現時点での最高のパフォーマンスが出て非常に満足して大会3日目を終えました。

(第3レースも安定した順位で終えたことで日本人3位に浮上!)
全3回の予定でしたが、長くなってしまったので次回、最終日と全体の振り返り、今後の意気込み等をお話ししたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!










