2022/03/25 10:36
合宿所の歴史〜はじまり〜
1960(昭和35)年世田谷区深沢のパン屋さんの軒先に「借家あり、ただし学生に限る」の段ボール紙がぶら下げられました。
これがその後500名余りの部員が住まいし、「日本体育大学レスリング合宿所」の前身となる、学生アパートの始まりでした。
借家の持ち主は渋谷女子高等学校の教員をされていた大西秋子(おおにしあきこ)先生、大西利(おおにしとし)先生の姉妹。
その借家(当時の呼び方であれば下宿または学生アパートでしょうか…)には当初4名の学生が応募し住み始め、のちに5人目が入居をするタイミングで本学レスリング部との関係が始まったようです。
その後、当時日体大レスリング部の監督をされていた笹淵氏の希望もあり、1972(昭和47)年には建物を新築し、正式に日本体育大学レスリング部の合宿所としてスタートしたとのことです。
レスリング部合宿所としてはクラブの練習拠点が横浜健志台キャンパスに移動する1992(平成4)年まで運用され、合宿所からは多くの学生が巣立ちました。
1981年7月31日の毎日新聞には、この合宿所のことが記録された「青春の宿もり」として書籍が出版されたことを記録する記事が掲載されており、大西姉妹の学生に対する思い溢れる逸話が描かれています。