✍️特別編(後編)✍️これからも見守り続ける　濱田選手「ホームジム」オーナーの思い

「同世代では群を抜いている」

濱田琉誠選手が5年ほど前から通う「クライミングジムRISE」。オーナーの原大作さんは濱田選手の特徴を次のように語る。

「体幹が強くて、脇を締めながら丁寧に壁を登る。それでいて、届かないのではと思う場所にも予想を超える動きで手が伸びる。同年代では群を抜いていると思います」

現在、中学3年の濱田選手は成長期にある。原さんは「フィジカルが出来上がっていくことも含め今後の成長が楽しみです」と目を細める。

RISEでは今、充実した設備に加え、選手活動も行うスタッフに学べるスクールもあり、有望な練習生が自然と集い、また強いメンバーが集まってくる好循環が生まれているという。

そんな活気あるジムで、濱田選手のさらなる活躍は「ジムに通う子どもたちの大きな刺激や目標になる」。ただ、厳しい競技の世界では浮き沈みも付き物。活躍を願うと同時にプレッシャーに負けないでほしいと案じる思いが交錯する。

だからこそ、「RISEは練習場所を提供しているだけですが、不調の時でもジムに来れば気持ちがリセットできるような、そんな居場所にもなれれば」とうなずく。ホームジムのオーナーとして、原さんはこれからも濱田選手を見守り続ける。

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